2015年8月に公表された文部科学省作成『健康な生活を送るために』 の問題を指摘してきた 高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会 の活動成果を記録した本が出ました:
ed.= 西山 千恵子 + 柘植 あづみ (2017)『文科省/高校「妊活」教材の嘘』論創社 ISBN:9784846016265 xiii+245ページ、本体定価1800円
- 作者: 西山千恵子編著,柘植あづみ編著
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2017/05/08
- メディア: 単行本
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目次
- まえがき (編者) pp. vii-xi
- 序章 高校保健・副教材事件とは何か (西山 千恵子) pp. 1-16
- 第1章 グラフを見たら疑え――「専門家」が誘導する非科学 (高橋 さきの) pp. 17-45
- コラム 捏造・改ざんを遠ざけるために (三上 かおり) pp. 46-48
- 第2章 「高校生にウソを教えるな!」集会と「専門家」たちへの質問状 (西山 千恵子) pp. 49-74
- 第3章 「子ども=生きがい」言説の危うさ (鈴木 良子) pp. 75-96
- 第4章 「卵子の老化」騒ぎと選択――考えるために必要な情報を (柘植 あづみ) pp. 97-119
- 第5章 隠蔽される差別と、セクシュアル・マイノリティの名ばかりの可視化 (大塚 健祐) pp. 121-134
- 第6章 日本人は妊娠・出産の知識レベルが低いのか?――少子化社会対策大綱の根拠の検討 (田中 重人) pp. 135-159
- 第7章 人口政策の連続と非連続――リプロダクティブ・ヘルス/ライツの不在 (大橋 由香子) pp. 161-189
- 第8章 「結婚支援」と少子化対策――露骨な人口増加政策はいかにして現れるか (皆川 満寿美) pp. 191-214
- 終章 日本の人口政策を世界の流れから見る (柘植 あづみ) pp. 215-222
- あとがき (編者) pp. 223-224
- 巻末資料 文部科学省・内閣府への要請文 p. 226
- 巻末資料 人口政策年表1907-2016年 (おもに本書の各章の内容を中心に) pp. 227-233
- 引用文献 pp. 234-243
- 執筆者紹介 pp. 244-245
※日本産科婦人科学会など9団体と教材を編集した有識者あての質問状 については、第2章に解説があります
※平成28年度版副教材 における改訂 (2017年3月末) については「序章」の最後 (pp. 15-16) と「あとがき」の最後 (p. 224) に追記があります
リンク
出版記念シンポジウム (6月3日午後)
本書出版を記念したシンポジウムをおこないます
2017年6月3日(土) 14:00-16:30 【終了後パーティ】
東京麻布台セミナーハウス (日比谷線「神谷町」徒歩5分)
詳細は http://d.hatena.ne.jp/remcat/20170509 をごらんください
この記事の履歴
2017-04-26: 作成
2017-04-27: 本書の現物に基づいて情報を詳細化、写真を追加
2017-05-09: 出版記念シンポジウムの詳細 を追加