remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

「少子化」論を問う: その変遷と科学言説の検証 (3/24 東京)〈連続勉強会・第2回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

次から次へと繰り出される人口増加政策キャンペーン、とても見過ごせません。少子化対策に関わる情報を吟味、検討していく勉強会、第2回目を開催します。
「少子化論」をとらえるうえで、目からウロコ、貴重で重要な報告が並びます。
ぜひご参加ください。

<連続勉強会:「国難」のなかのわたしたちのからだ> 第2回 「少子化」論を問う: その変遷と科学言説の検証

少子化対策が「結婚支援」を掲げて人口増加政策であることを自ら明らかにしたいま、国や自治体は「卵子の老化」さらには「精子の老化」など、まことしやかに「医学・科学」を騙って、若い世代のからだ、性、生き方に介入してきています。しかし、次世代をめぐる問題群は、「若いうちに脅して産ませる」ことで解決するものではありません。すべての人の関与が等しく問われる問題群でもあるはずです。第2回目の勉強会では「少子化」という官製用語の発明から形づくられてきた「人口」をめぐる現場をみなおし(田中)、現代生物学とそれらの科学言説との乖離状況について再確認しつつ(高橋)議論をすすめます。一緒に考えませんか。

日時
2019年3月24日(日)14:00-16:30
会場
東京麻布台セミナーハウス (大阪経済法科大学) 2階大研修室 (東京メトロ 日比谷線「神谷町」駅 1番出口から地上に出て左、道なりに直進5分 http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html )
参加費
500円(学生・非正規雇用の方などは300円)
申込み
準備の都合上、なるべく下記へお申込みをお願いします。当日参加も可。

プログラム

  • あいさつ・司会: 柘植あづみ (明治学院大学教員)
  • 報告1.田中重人(東北大学教員):「少子化」観の形成とその変化:1974年から現在まで
  • 報告2.高橋さきの(翻訳者、お茶の水女子大学非常勤講師):2010年代の「少子化」科学言説
  • フロア討議

主催者・連絡先等

主催: 高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会
申込み・問合せ先: stopkyouzai* gmail.com (* を @ に変更してお送りください)

共催: リプロダクティブ・ライツと健康法研究会

連続勉強会について

「高校保健・副教材の使用中止と回収を求める会」https://fukukyozai.jimdo.com は「妊娠のしやすさは22歳がピーク」等、科学的根拠に乏しい情報を掲載した高校副教材「健康な生活を送るために(平成27年度版)」の使用中止・回収を求めて2015年に発足しました。2017年には 論創社から『文科省/高校「妊活」教材の嘘』 (西山千恵子・柘植あづみ編) を刊行 しています。

連続勉強会「「国難」のなかのわたしたちのからだ」 は、このような学校教育への介入をふくめた「少子化対策」にかかわる情報を検討、吟味していく場として2018年に立ち上げたものです。今後は、5月、7月、9月、11月の開催を予定しています。