前回までのあらすじ 毎月勤労統計調査に関して、昨年8月8日 以降、厚生労働省とやりとりをつづけている。前回 (今年7月20日) には、調査対象事業所の労働者数が規模区分をこえて増減した場合のあつかいに関して、「少なくとも平成20年頃から集計に用いる事…
厚生労働省「厚生労働統計の整備に関する検討会」の下に設置されている「毎月勤労統計調査の改善に関するワーキンググループ」の第8回会議が2023年7月21日に開催されたので、その様子を傍聴した (オンライン)。その際の資料と議事録が、厚生労働省ウエブサイ…
前回までのあらすじ 毎月勤労統計調査に関する質問について、昨年10月4日に厚生労働省から受け取った回答 についての私からの3点の追加質問に対する 回答を昨年10月26日に受け取っていた。このときの回答では、1つ目の質問については「確認中」ということで…
『文化』(東北大学文学会発行の学内誌) 86巻3/4合併号に、論文「日本のCOVID-19対応における多義語「クラスター」の用法: 2020年の記録」を掲載した。 内容は、日本の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対応において重要な役割を果たした語「クラスター」…
KAKENHI research plan (2024-2026) 科学研究費補助金 (基盤研究(C)) 2024-2026年度小区分: 社会学関連 研究代表者: 田中 重人 状況: 書類作成中※ 現在作成中の研究計画です。今後修正する可能性があります。 1. 研究目的、研究方法など 概要 日本の公的統計…
前回記事「合計特殊出生率の計算式の1971年変更について」で書いたつぎの問題について、図書館で人口動態統計関連資料を確認してきた。 私は『人口問題研究』の記事しかみていないので、「厚生省統計調査部においては,昭和42年以降,人口動態統計に関する諸…
今日の東京新聞ウェブサイト (TOKYO Web) にこんな記事が載っていた: 少子化対策の重要な指標の一つ「合計特殊出生率」の公表値が、実態より過大であることが分かった。基となる厚生労働省の統計の対象が「日本における日本人」で、外国人の女性は計算に入…
『朝日新聞DIGITAL』サイトに掲載された記事「正社員女性、出産しやすくなった? 20年間を調査、出生率上昇 被扶養者では低下 大和総研」(浜田陽太郎 https://www.asahi.com/articles/DA3S15503331.html 2022年12月16日 5時00分) に、専門用語の誤用および…
毎月勤労統計調査に関する質問について10月4日に厚生労働省から受け取った返信 について前回とりあげたが、その際に書いたとおり、折り返し追加の質問を送っていた。 なお、(1) について今後の確認が進んだときには連絡をもらえるか、(2) (3) については統計…
前回記事 のとおり8月8日に厚生労働省あてに毎月勤労統計調査に関する質問を送ったのだが、その回答が10月4日に届いた。全文を記事末尾に示す。詳細はあらためて記事を書くこととしたいが、簡単に書いておくと、つぎのような感じである。 (1) (「資料2」の集…
前々回の記事 と 前回の記事 でとりあげたように、7月22日の厚生労働省「毎月勤労統計調査の改善に関するワーキンググループ」(第5回) 資料2、内容がよくわからない。ほかの資料とつきあわせて想像できることはいろいろあるのだが、どうも決定打にかけるので…
前の記事 で「現在の『毎月勤労統計要覧』にも、同様の記述がある」と書いてしまった (訂正済) のだが、このときは2019年版 (=2018年調査を解説したもの) までしかみていなかった。その後、2020年版と2021年版 (=今年5月に出た最新版) を確認した結果、さら…
厚生労働省「厚生労働統計の整備に関する検討会」の下に設置されている「毎月勤労統計調査の改善に関するワーキンググループ」の第5回会議が2022年7月22日に開催された。その資料が前日の7月21日から厚生労働省サイトで公開されている。これらの資料のうち、…
統計委員会メンバー のうち、メールアドレスが公開されている方々にあてて、本日つぎのようなメールを発送しました。Subject: 毎月勤労統計調査で2018年1月から採用されている誤った推計法について統計委員会委員の先生方 (BCCでお送りしています。)東北大学…
前回記事 で、毎月勤労統計調査における抽出率逆数の間違った利用法について解説した。この問題には調査数値復元と比推定のための母集団労働者数推計における層間移動事業所のカウントのふたつの側面がある。それらは2018年1月に始まったというのが厚生労働…