remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

「8割は人にうつさない」は嘘? (4): 答え合わせ

COVID-19対策「日本モデル」の前提となってきた、COVID-19感染のほとんどはSSE (super-spreading event) で生じるという命題について、Furuse et al (2020) 「日本モデル」の前提となってきた、COVID-19感染のほとんどはSSEで生じるという命題について、Furu…

感染症対策「日本モデル」を検証する: その隠された恣意性 (『世界』934号)

岩波書店発行の月刊誌『世界』2020年7月号 (=934号) の特集1「転換点としてのコロナ危機」に、つぎの小文を寄稿しました。 感染症対策「日本モデル」を検証する: その隠された恣意性 岩波書店 『世界』 2020年7月号 (934号) 本稿で「日本モデル」と呼んでい…

現代社会における統計と言説: 「少子化」をめぐって

※この文章は、2019年度の東北大学文学部の授業「人文社会総論」の準備のために2019年4月7日に書いたものの、結局使われなかったものです。ブログ掲載時 (2020年6月13日) に多少加筆しています。※内容の一部は、2018年の科学技術社会論学会第17回年次研究大会…

重症者を検知器とするクラスター対策およびその帰結について

クラスター対策の基本的性質 Science のサイトに Japan ends its COVID-19 state of emergency という記事が掲載されていました。 Then, whereas much of the rest of the world built its response to the pandemic on widespread contact tracing, isolati…

研究成果報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

KAKENHI research (2017-2019) #17K02069 result report. 加齢による妊孕性の低下に関する非科学的な知識の生産・流通の実態を調査し、非科学的なグラフやそれを「卵子の老化」と結びつける言説が本格的に出現したのは2011年以降であること、しかしそれ以前…

2018年度 研究実施状況報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

科学研究費補助金による研究プロジェクト「非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック」(基盤研究(C) 2017-2019年度 #17K02069) 第2年度の実施状況報告書 (2019-05-07 日本学術振興会に提出) ※このブログに書いたのは提出から1年以上たっていて、第3…

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対策「日本モデル」に関する文献

執筆中原稿について情報源のメモ (随時追加します): 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(二〇二〇年四月一日) https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf 高橋直純「入院は重症者優先、…

2019年度 研究実施状況報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

科学研究費補助金による研究プロジェクト「非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック」(基盤研究(C) 2017-2019年度 #17K02069) 最終年度の実施状況報告書 (2020-04-28 日本学術振興会に提出) [2020-06-04 「研究発表」を追加] 研究実績の概要 (Summ…

「8割は人にうつさない」は嘘? (3): 数字の盛りかた指南

「8割は人にうつさない」に飽き足らず、さらに誇張したグラフが使われている問題について。 目次 「新型コロナクラスター対策専門家」による「例示」グラフ 暗数を補正する 「3密」クラスターの見落としがある場合 どうなれば終息するのか おわりに [ 前の…

「8割は人にうつさない」は嘘? (2): 専門家の情報操作

2月末~3月頭の政府情報と報道 前回記事 「「8割は人にうつさない」は嘘? (1): Nishiura et al (2020) 論文をどう読むか」 でとりあげた厚生労働省Q&Aのグラフが公表されたのは、2月29日のようである。厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の…

「8割は人にうつさない」は嘘? (1): Nishiura et al (2020) 論文をどう読むか

新型コロナウイルス感染者の8割は人にうつさない、という言説とその根拠とされる論文についての検討。 目次 厚生労働省の謎情報とメディア言説 Nishiura et al (2020) 3月3日版 改訂版 感染例のデータ構造 なぜデータ上の2次感染数がすくないのか 議論 厚生…

STOP! 自治体の道徳PR事業: 愛媛県・まじめえひめプロジェクトへの抗議―緊急報告と、使用された「統計」の検証 (2/2 東京)〈連続勉強会・第5回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

2020年2月2日(日) 14:00-16:30 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>。西山千恵子・田中重人:愛媛県への抗議文―経緯と問題、県の対応。高橋さきの:「県民性」をめぐって――「血液型」そして「淘汰」

English e-Books in Japanese Studies

Deviance Deviance and inequality in Japan: Japanese youth and foreign migrants Robert Stuart Yoder ISBN:9781847428325 2011 Policy Press Scholarship Online: March 2012Deviance and Inequality in Japan: Japanese Youth and Foreign Migrants作者…

Books for the new Japanese Studies department

Dictionary 現代社会学事典作者: 大澤真幸,吉見俊哉,鷲田清一,見田宗介出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/12/03メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見る人口学事典作者: 日本人口学会出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2018/11…

毎月勤労統計調査1994-2001年の誤差率表がほとんど同一数値である件

前回記事「まちがいさがし」 の答え。 下記の画像は、毎月勤労統計調査による「標本誤差率」の表を『毎月勤労統計要覧』各号からコピーしてきたものです。2001年からさかのぼって1996年まで、8枚あります。この表のなかに、年次によって数値にちがいのあると…