remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

毎月勤労統計調査の抽出率・誤差率データ公開

労働省/厚生労働省「毎月勤労統計調査」について、抽出率・誤差率のデータ (1980年代以降) を公開しました:http://tsigeto.info/maikin/Data about sampling rates and relative errors for the Monthly Labour Survey (1980s - current) conducted by the …

データ改ざんに甘い社会で統計の信頼性を云々することの無意味さについて

毎月勤労統計調査のサンプルが不正に減らされていた問題について、『wezzy』 に記事を書きました:「毎月勤労統計調査」は90年代以前から改ざんされていた?: データ改ざんに甘い社会 田中重人 (2019-02-07) https://wezz-y.com/archives/63479記事の基本的な…

捨てられていたサンプル: 毎月勤労統計調査2001-2003データの検証

毎月勤労統計調査において、不正な調査手法によってどのくらいの割合でサンプルが捨てられていたかを推計する。対象となるのは、おそらく不正開始前である2001年調査と、標本誤差率が最高を記録した2003年調査である。「第一種事業所」のうちこの不正の対象…

2003年以前の毎月勤労統計調査抽出率偽装問題

2019年1月22日、厚生労働省「毎月勤労統計調査等に関する特別監察委員会」の報告書が提出された。 厚生労働省のウエブサイトで概要と全文が読める。 毎月勤労統計調査を巡る不適切な取扱いに係る事実関係とその評価等に関する報告書について: https://www.mh…

毎月勤労統計調査問題 情報アップデート

厚生労働省「毎月勤労統計調査」の問題についての疑問点を1月12日 https://remcat.hatenadiary.jp/entry/20190112/1547294783 に書いたあと、1月17日開催の 第130回統計委員会 資料が公開されました。そのほかの報道や、自分でいろいろ調べた結果も加えると…

毎月勤労統計調査における「母集団」の「復元」

厚生労働省「毎月勤労統計調査」のサンプリングがおかしかった問題について。標本調査で得た統計量をどうあつかうかの理屈自体がややこしいのに加えて、毎月勤労統計調査に固有の課題がいろいろあるので、理解するのがけっこう面倒である。以下、私の理解の…

毎月勤労統計調査問題についての疑問点

厚生労働省「毎月勤労統計調査」において、東京都の500人以上規模の事業所を1/3程度しか調査していなかった問題が報道されています。1月11日には厚生労働省からプレスリリース 「毎月勤労統計調査において全数調査するとしていたところを一部抽出調査で行っ…

このブログの主要な話題とシリーズ記事

主要な話題 (カテゴリー) 主要記事 シリーズ記事 全記事の情報 ※このページは 2018-12-02 作成ですが、随時情報を追加します。 主要な話題 (カテゴリー) maikin: 「毎月勤労統計調査」(労働省/厚生労働省) 関連情報 裁量労働制文献レビュー: 裁量労働制に関…

はてなブログに移行しました

当ブログ「remcat: 研究資料集」は、2018-11-30をもって、はてなダイアリー http://d.hatena.ne.jp/remcat/ からはてなブログ https://remcat.hatenadiary.jp に移行しました。 旧はてなダイアリーの記録 http://d.hatena.ne.jp/remcat/ の最終更新は2018-11…

「裁量労働制実態調査に関する専門家検討会」への意見

裁量労働制実態調査に関する専門家検討会 第2回を前に、参集者向けのメールを書きました。 裁量労働制実態調査に関する専門家検討会関連各位田中重人と申します。東北大学文学研究科で准教授を務めております。 専門は社会学・社会調査法でありまして、今年2…

裁量労働制に関する既存の実態調査:目次

「裁量労働制」の実態に関する文献 (全文: https://remcat.hatenadiary.jp/entries/2018/10/22) 多数の労働者を対象とした質問紙調査による裁量労働制研究 多数の企業を対象とした質問紙調査による裁量労働制研究 少数の企業での聞き取りなどの裁量労働制ケ…

ほかの目的による研究成果で裁量労働制に関する情報をふくむもの

東京都立労働研究所「労働時間管理の多様化に関する実態調査」(1998年) 東京都立労働研究所 (1999)『労働時間管理の多様化に関する実態調査 (中間報告)』(労使関係研究 21) https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA4161535X 東京都立労働研究所 (1999)『労働時間管理の…

特殊なデータ源による裁量労働制研究

渡辺俊「ポスト定住化社会における時空を超えたアクティビティの流動化実態に関する実証的研究」(2009-2011年) 裁量労働制を採用している法人組織のメールサーバーのアクセスログの分析 科学研究費補助金 (基盤研究(C) 2009-2011年度)「ポスト定住化社会にお…

少数の企業での聞き取りなどの裁量労働制ケーススタディ

森田雅也(1998)「新しい人事労務管理システムとしての裁量労働制」(特集3)『Business insight』6(4): 28-43. ISSN=09194118 http://ci.nii.ac.jp/naid/110000552869 ※その他、沢山あるが未整理。後で追加予定。

多数の企業を対象とした質問紙調査による裁量労働制研究

社会経済生産性本部「裁量労働制に関する調査」(1994年) 1994年7月中旬から8月上旬に実施 上場企業2138社の人事・労務担当者が対象 郵送で実施 334社から回収 社会経済生産性本部 生産性研究所 (1995)『「裁量労働制に関する調査」報告書』社会経済生産性本…

多数の労働者を対象とした質問紙調査による裁量労働制研究

社会経済生産性本部「裁量労働制に関する調査」(1994年) 1994年7月下旬から8月末に実施 裁量労働制を採用している5社 人事担当者を通じて配布を依頼 原則として、直接郵送で回収 280配布し、有効回答数242名 社会経済生産性本部 生産性研究所 (1995)『「裁量…

裁量労働制に関する既存の実態調査

「裁量労働制」の実態に関する情報が得られる文献を集めています。国立情報学研究所や東京大学社会科学研究所のデータベース CiNii Articles http://ci.nii.ac.jp CiNii Books http://ci.nii.ac.jp/books/ KAKEN http://kaken.nii.ac.jp SSJDA https://csrda…

2017年度 研究実施状況報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

科学研究費補助金による研究プロジェクト「非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック」(基盤研究(C) 2017-2019年度 #17K02069) 初年度の実施状況報告書 (2018-04-20 日本学術振興会に提出) 研究実績の概要 (Summary of Research Achievements) 「卵…

Project “Unscientific Knowledge and the Egg Aging Panic” report I/II (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック 報告書)

Brochure to introduce the research project “Unscientific Knowledge and the Egg Aging Panic” funded by the Japan Society for the Promotion of Science (KAKENHI #17K02069 for fiscal 2017-2019).Below are the links for the blog articles about t…

2010年代日本における「卵子の老化」キャンペーンと非科学的視覚表象:目次

Project "Unscientific Knowledge and the Egg Aging Panic" Research Report II 『2010年代日本における「卵子の老化」キャンペーンと非科学的視覚表象』 田中 重人 (東北大学) 2018-08-30全文: https://remcat.hatenadiary.jp/entries/2018/09/07目次 「卵…

地方自治体による「ライフプランニング」支援事業

「ライフプランニング」は、2010年代日本の「少子化対策」のキーワードです。結婚や出産など家族生活を主眼においたライフプランを立てるよう若者に促すさまざまな試みが、行政主導でおこなわれてきました。若い男女の人生上の選択を誘導するための情報が講…

「卵子の老化」関連年表:1974-2015年

「卵子の老化」キャンペーンとそれに関連する出版物および政治的な動きを年代順にまとめておきましょう。 1974 「卵子の老化」が日本医学会シンポジウム [3] で言及される (8月) 1979 鈴木秋悦、「卵子の老化」についての解説論文 [2] を出版 1982 鈴木秋悦…

計算方法不明の日毎妊娠確率推定

Dunson ほか [48] の研究は、ヨーロッパの家族計画センター7箇所で収集した性交日や基礎体温の変化などの自記式記録 [49] をもとに、1回の月経周期内の毎日の妊娠確率を推定したものです。この研究では、排卵日の2日前 (結果のグラフでは横軸に「−2」と表示…

傾きの大きい曲線を抽出した自然出生力のグラフ

2013年、日本生殖医学会は公式ウエブサイトに「不妊症Q&A」コーナー [22] を開設しました (5ページ参照)。図9はこのコーナーの「年齢と不妊症」というページにあったものです。これとおなじグラフは、ほかにも、同学会の専門医研修等で使う教科書『生殖医療…

直線的に減少するよう捏造された妊娠確率のグラフ

図8はインターネットから拾ってきたグラフに基づいてつくったもので、女性のlikelihood of getting pregnant (妊娠の確率) が年齢とともに直線的に低下していくように見えるデータです。このデータは、よくlikelihood of infertility (不妊の確率) をあらわ…

22歳ピークの「妊娠のしやすさ」グラフ

「卵子の老化」キャンペーンでは、卵子の数のみならず、女性の妊孕力そのものが年齢にともなって低下することをあらわすグラフも広く使われてきました。図6は、妊娠・出産に関する事項を学校で教えるよう、日本産科婦人科学会など9つの専門家団体が政府に要…

女性の年齢と卵子数の減少:誇張されたグラフの流通過程

図2は厚生労働省の公式ウエブサイト [16] からのコピーで、女性の年齢と体内の卵子数との関係をあらわしています。2012年度の厚生労働科学研究費補助金 [17] を使った冊子に載っているグラフで、一般向けに、特に生殖機能の男女差に注目して身体と健康につい…

妊孕性の知識に関する多言語国際調査の濫用

「卵子の老化」キャンペーンの引き金となったのは、2009-2010年にカーディフ大学と多国籍製薬会社メルクセローノがおこなった国際調査International Fertility Decision-Making Study (IFDMS) でした。調査の結果、妊娠・出産に関する知識を測った点数 (Card…

「卵子の老化」キャンペーンと「少子化対策」

近年の日本では、妊娠・出産に関する大量の情報があふれています。その多くは、産科・婦人科・生殖医学の専門家やその団体がつくり、マスメディアに流れるものです。それらの情報は、結婚・出産を促進する政策を科学的に正当化する根拠として使われてきまし…

2010年代日本における「卵子の老化」キャンペーンと非科学的視覚表象

Project "Unscientific Knowledge and the Egg Aging Panic" Research Report II 『2010年代日本における「卵子の老化」キャンペーンと非科学的視覚表象』 http://tsigeto.info/18l田中 重人 (東北大学) 2018-08-30日本学術振興会科学研究費補助金 (2017-201…