remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

日経「新型コロナ「正しく恐れて」 わかってきた特徴と対策:チャートで見る感染再拡大」記事に関する質問書

『日本経済新聞』電子版に掲載された表記記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZZO62684590V10C20A8000000/ がいろいろおかしいので、下記の質問書を同社に送りました。 (https://support.nikkei.com のフォームから 2020-08-15 14:47 送信。インシデント…

メディアと専門家が修正する歴史:4月の感染拡大は帰国者のせいか

東京新聞の記事とその疑問点 東京新聞が「検証・コロナ対策」という特集をはじめている。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対策について、「その歩みを振り返り、危機への備えに何が必要かをあらためて考える」のだという。その第1回、「水際対策強化に…

「8割は人にうつさない」は嘘? (4): 答え合わせ

COVID-19対策「日本モデル」の前提となってきた、COVID-19感染のほとんどはSSE (super-spreading event) で生じるという命題について、Furuse et al (2020) 「日本モデル」の前提となってきた、COVID-19感染のほとんどはSSEで生じるという命題について、Furu…

感染症対策「日本モデル」を検証する: その隠された恣意性 (『世界』934号)

岩波書店発行の月刊誌『世界』2020年7月号 (=934号) の特集1「転換点としてのコロナ危機」に、つぎの小文を寄稿しました。 感染症対策「日本モデル」を検証する: その隠された恣意性 岩波書店 『世界』 2020年7月号 (934号) 本稿で「日本モデル」と呼んでい…

現代社会における統計と言説: 「少子化」をめぐって

※この文章は、2019年度の東北大学文学部の授業「人文社会総論」の準備のために2019年4月7日に書いたものの、結局使われなかったものです。ブログ掲載時 (2020年6月13日) に多少加筆しています。※内容の一部は、2018年の科学技術社会論学会第17回年次研究大会…

重症者を検知器とするクラスター対策およびその帰結について

クラスター対策の基本的性質 Science のサイトに Japan ends its COVID-19 state of emergency という記事が掲載されていました。 Then, whereas much of the rest of the world built its response to the pandemic on widespread contact tracing, isolati…

研究成果報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

KAKENHI research (2017-2019) #17K02069 result report. 加齢による妊孕性の低下に関する非科学的な知識の生産・流通の実態を調査し、非科学的なグラフやそれを「卵子の老化」と結びつける言説が本格的に出現したのは2011年以降であること、しかしそれ以前…

2018年度 研究実施状況報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

科学研究費補助金による研究プロジェクト「非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック」(基盤研究(C) 2017-2019年度 #17K02069) 第2年度の実施状況報告書 (2019-05-07 日本学術振興会に提出) ※このブログに書いたのは提出から1年以上たっていて、第3…

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対策「日本モデル」に関する文献

執筆中原稿について情報源のメモ (随時追加します): 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(二〇二〇年四月一日) https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf 高橋直純「入院は重症者優先、…

2019年度 研究実施状況報告書 (非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック )

科学研究費補助金による研究プロジェクト「非科学的知識の生産・流通と「卵子の老化」パニック」(基盤研究(C) 2017-2019年度 #17K02069) 最終年度の実施状況報告書 (2020-04-28 日本学術振興会に提出) [2020-06-04 「研究発表」を追加] 研究実績の概要 (Summ…

「8割は人にうつさない」は嘘? (3): 数字の盛りかた指南

「8割は人にうつさない」に飽き足らず、さらに誇張したグラフが使われている問題について。 目次 「新型コロナクラスター対策専門家」による「例示」グラフ 暗数を補正する 「3密」クラスターの見落としがある場合 どうなれば終息するのか おわりに [ 前の…

「8割は人にうつさない」は嘘? (2): 専門家の情報操作

2月末~3月頭の政府情報と報道 前回記事 「「8割は人にうつさない」は嘘? (1): Nishiura et al (2020) 論文をどう読むか」 でとりあげた厚生労働省Q&Aのグラフが公表されたのは、2月29日のようである。厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の…

「8割は人にうつさない」は嘘? (1): Nishiura et al (2020) 論文をどう読むか

新型コロナウイルス感染者の8割は人にうつさない、という言説とその根拠とされる論文についての検討。 目次 厚生労働省の謎情報とメディア言説 Nishiura et al (2020) 3月3日版 改訂版 感染例のデータ構造 なぜデータ上の2次感染数がすくないのか 議論 厚生…

STOP! 自治体の道徳PR事業: 愛媛県・まじめえひめプロジェクトへの抗議―緊急報告と、使用された「統計」の検証 (2/2 東京)〈連続勉強会・第5回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

2020年2月2日(日) 14:00-16:30 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>。西山千恵子・田中重人:愛媛県への抗議文―経緯と問題、県の対応。高橋さきの:「県民性」をめぐって――「血液型」そして「淘汰」

English e-Books in Japanese Studies

Deviance Deviance and inequality in Japan: Japanese youth and foreign migrants Robert Stuart Yoder ISBN:9781847428325 2011 Policy Press Scholarship Online: March 2012Deviance and Inequality in Japan: Japanese Youth and Foreign Migrants作者…

Books for the new Japanese Studies department

Dictionary 現代社会学事典作者: 大澤真幸,吉見俊哉,鷲田清一,見田宗介出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/12/03メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見る人口学事典作者: 日本人口学会出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2018/11…

毎月勤労統計調査1994-2001年の誤差率表がほとんど同一数値である件

前回記事「まちがいさがし」 の答え。 下記の画像は、毎月勤労統計調査による「標本誤差率」の表を『毎月勤労統計要覧』各号からコピーしてきたものです。2001年からさかのぼって1996年まで、8枚あります。この表のなかに、年次によって数値にちがいのあると…

まちがいさがし:毎月勤労統計調査1994-2001年の誤差率表

問題 下記の画像は、毎月勤労統計調査による「標本誤差率」の表を『毎月勤労統計要覧』各号からコピーしてきたものです。2001年からさかのぼって1996年まで、8枚あります。この表のなかに、年次によって数値にちがいのあるところはいくつあるでしょうか。た…

毎月勤労統計調査「サンプル間引き」に関する参議院予算委員会審議 (2019年2月6日) 書きおこし

今年2月6日の参議院予算委員会で、2003年までおこなれていたとされる毎月勤労統計調査のサンプル間引き の件がとりあげられた。それから半年以上たったが、どういうわけか、このときの委員会の議事録がいまだに公開されていない。国立国会図書館「国会会議録…

厚生労働省「平成30年1月分調査 第一種事業所部分入替え指定予定事業所について」(2019-03-19) テキスト

今年3月19日の尾辻かな子 (衆議院議員) サイト記事から: 3月18日の参議院予算委員会で石橋通宏参議院議員が提出を求めていた毎月勤労統計におけるローテーションサンプリングによる抽出の調整が難航している内容の文書が理事会に提出されました。 ――――― 尾辻…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (3): 常用労働者定義変更問題

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」に関する連載、 3回目は 前回の記事 に関連して、毎月勤労統計調査における2018年1月の「常用労働者」定義変更の問題。 目次 常用労働者の定義変更 定義変更の影響 ベンチマーク更新問題との関連 定義変更…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (2): ベンチマーク更新について

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」がいろいろおかしい 件について、前回の記事 の後半にひきつづき、2018年1月のベンチマーク更新にともなう「断層」の話 目次 2018年1月断層の4つの要因 2018年1月断層についての日本統計学会の認識 「ベン…

日本統計学会の文書管理がデタラメな件

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」について文句を書きつづる連載 を書いていて、先ほど気付いたのだけれど、この学会は公開文書管理のやりかたがおかしい。この報告書「公的統計に関する臨時委員会報告書 第一部:毎月勤労統計調査の不正を…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (1): 母集団補助情報に関する誤解

目次 はじめに 情報更新の頻度 母集団労働者数の推定方法の問題 2018年1月の「断層」について はじめに 日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」がいろいろおかしい件、まずは毎月勤労統計調査が利用する「母集団の補助情報」に関して、報告書9ペ…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会」による報告書 (第1部) が公表されました。 日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」https://www.jss.gr.jp/act/committee_report/ 本文 https://www.jss.gr.jp/wp-content/uploads/kouteki_toukei_repo…

人口政策に組み込まれた「不妊」 (7/21 東京)〈連続勉強会・第4回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

次々と繰り出される人口増加政策キャンペーン、とても見過ごせません。少子化社会対策大綱の見直しも気になります。少子化対策に関わる情報を検討する勉強会、第4回目を開催します。 〈連続勉強会「国難」のなかのわたしたちのからだ:第4回〉人口政策に組…

優生保護法の負の遺産 (5/11 東京)〈連続勉強会・第3回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

「不良な子孫の出生を防止する」ことを目的とした優生保護法。合意のない強制的な不妊手術や中絶が、やっと可視化されてきました。 一方、優生保護法には母性の生命健康の保護というもう一つの目的がありました。堕胎罪がありながら中絶が条件付きで合法化さ…

Preprint: Monthly Labour Survey Misconduct since at Least the 1990s (Tanaka S. 2019-03-05)

オンラインメディア『wezzy』記事 (2019-02-07)「「毎月勤労統計調査」は90年代以前から改ざんされていた? データ改ざんに甘い社会」をベースにした英語論文を公表しました。2001-2003にかけての誤差率の変動を分析したブログ記事 (2019-01-25)「捨てられて…

「少子化」論を問う: その変遷と科学言説の検証 (3/24 東京)〈連続勉強会・第2回:「国難」のなかのわたしたちのからだ〉

2019年3月24日(日)14:00-16:30 東京麻布台セミナーハウス (大阪経済法科大学) 2階大研修室。 田中重人:「少子化」観の形成とその変化:1974年から現在まで。 高橋さきの:2010年代の「少子化」科学言説。

毎月勤労統計調査の抽出率・誤差率データ公開

労働省/厚生労働省「毎月勤労統計調査」について、抽出率・誤差率のデータ (1980年代以降) を公開しました:http://tsigeto.info/maikin/Data about sampling rates and relative errors for the Monthly Labour Survey (1980s - current) conducted by the …