remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

毎月勤労統計調査

厚生労働省「毎月勤労統計調査」がいろいろおかしかった (らしい) 問題について

毎月勤労統計調査1994-2001年の誤差率表がほとんど同一数値である件

前回記事「まちがいさがし」 の答え。 下記の画像は、毎月勤労統計調査による「標本誤差率」の表を『毎月勤労統計要覧』各号からコピーしてきたものです。2001年からさかのぼって1996年まで、8枚あります。この表のなかに、年次によって数値にちがいのあると…

まちがいさがし:毎月勤労統計調査1994-2001年の誤差率表

問題 下記の画像は、毎月勤労統計調査による「標本誤差率」の表を『毎月勤労統計要覧』各号からコピーしてきたものです。2001年からさかのぼって1996年まで、8枚あります。この表のなかに、年次によって数値にちがいのあるところはいくつあるでしょうか。た…

毎月勤労統計調査「サンプル間引き」に関する参議院予算委員会審議 (2019年2月6日) 書きおこし

今年2月6日の参議院予算委員会で、2003年までおこなれていたとされる毎月勤労統計調査のサンプル間引き の件がとりあげられた。それから半年以上たったが、どういうわけか、このときの委員会の議事録がいまだに公開されていない。国立国会図書館「国会会議録…

厚生労働省「平成30年1月分調査 第一種事業所部分入替え指定予定事業所について」(2019-03-19) テキスト

今年3月19日の尾辻かな子 (衆議院議員) サイト記事から: 3月18日の参議院予算委員会で石橋通宏参議院議員が提出を求めていた毎月勤労統計におけるローテーションサンプリングによる抽出の調整が難航している内容の文書が理事会に提出されました。 ――――― 尾辻…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (3): 常用労働者定義変更問題

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」に関する連載、 3回目は 前回の記事 に関連して、毎月勤労統計調査における2018年1月の「常用労働者」定義変更の問題。 目次 常用労働者の定義変更 定義変更の影響 ベンチマーク更新問題との関連 定義変更…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (2): ベンチマーク更新について

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」がいろいろおかしい 件について、前回の記事 の後半にひきつづき、2018年1月のベンチマーク更新にともなう「断層」の話 目次 2018年1月断層の4つの要因 2018年1月断層についての日本統計学会の認識 「ベン…

日本統計学会の文書管理がデタラメな件

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」について文句を書きつづる連載 を書いていて、先ほど気付いたのだけれど、この学会は公開文書管理のやりかたがおかしい。この報告書「公的統計に関する臨時委員会報告書 第一部:毎月勤労統計調査の不正を…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか (1): 母集団補助情報に関する誤解

目次 はじめに 情報更新の頻度 母集団労働者数の推定方法の問題 2018年1月の「断層」について はじめに 日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」がいろいろおかしい件、まずは毎月勤労統計調査が利用する「母集団の補助情報」に関して、報告書9ペ…

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」はどこがおかしいのか

日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会」による報告書 (第1部) が公表されました。 日本統計学会「公的統計に関する臨時委員会報告書」https://www.jss.gr.jp/act/committee_report/ 本文 https://www.jss.gr.jp/wp-content/uploads/kouteki_toukei_repo…

Preprint: Monthly Labour Survey Misconduct since at Least the 1990s (Tanaka S. 2019-03-05)

オンラインメディア『wezzy』記事 (2019-02-07)「「毎月勤労統計調査」は90年代以前から改ざんされていた? データ改ざんに甘い社会」をベースにした英語論文を公表しました。2001-2003にかけての誤差率の変動を分析したブログ記事 (2019-01-25)「捨てられて…

毎月勤労統計調査の抽出率・誤差率データ公開

労働省/厚生労働省「毎月勤労統計調査」について、抽出率・誤差率のデータ (1980年代以降) を公開しました:http://tsigeto.info/maikin/Data about sampling rates and relative errors for the Monthly Labour Survey (1980s - current) conducted by the …

データ改ざんに甘い社会で統計の信頼性を云々することの無意味さについて

毎月勤労統計調査のサンプルが不正に減らされていた問題について、『wezzy』 に記事を書きました:「毎月勤労統計調査」は90年代以前から改ざんされていた?: データ改ざんに甘い社会 田中重人 (2019-02-07) https://wezz-y.com/archives/63479記事の基本的な…

捨てられていたサンプル: 毎月勤労統計調査2001-2003データの検証

毎月勤労統計調査において、不正な調査手法によってどのくらいの割合でサンプルが捨てられていたかを推計する。対象となるのは、おそらく不正開始前である2001年調査と、標本誤差率が最高を記録した2003年調査である。「第一種事業所」のうちこの不正の対象…

2003年以前の毎月勤労統計調査抽出率偽装問題

2019年1月22日、厚生労働省「毎月勤労統計調査等に関する特別監察委員会」の報告書が提出された。 厚生労働省のウエブサイトで概要と全文が読める。 毎月勤労統計調査を巡る不適切な取扱いに係る事実関係とその評価等に関する報告書について: https://www.mh…

毎月勤労統計調査問題 情報アップデート

厚生労働省「毎月勤労統計調査」の問題についての疑問点を1月12日 https://remcat.hatenadiary.jp/entry/20190112/1547294783 に書いたあと、1月17日開催の 第130回統計委員会 資料が公開されました。そのほかの報道や、自分でいろいろ調べた結果も加えると…

毎月勤労統計調査における「母集団」の「復元」

厚生労働省「毎月勤労統計調査」のサンプリングがおかしかった問題について。標本調査で得た統計量をどうあつかうかの理屈自体がややこしいのに加えて、毎月勤労統計調査に固有の課題がいろいろあるので、理解するのがけっこう面倒である。以下、私の理解の…

毎月勤労統計調査問題についての疑問点

厚生労働省「毎月勤労統計調査」において、東京都の500人以上規模の事業所を1/3程度しか調査していなかった問題が報道されています。1月11日には厚生労働省からプレスリリース 「毎月勤労統計調査において全数調査するとしていたところを一部抽出調査で行っ…