remcat: 研究資料集

(TANAKA Sigeto)

労働時間等総合実態調査

「労働時間等総合実態調査」(労働省/厚生労働省) およびその前身の「労働時間総合実態調査」に関連する情報 →http://tsigeto.info/mhlwdata/

ヤミ統計の研究

採択されました。 [2024-03-09 加筆]KAKENHI research plan (2024-2026) 科学研究費補助金 (基盤研究(C)) 2024-2026年度小区分: 社会学関連 研究代表者: 田中 重人 状況: 書類作成中※ 現在作成中の研究計画です。今後修正する可能性があります。 1. 研究目的…

標本抽出は正しくおこなわれたのか (労働時間等総合実態調査 (2013) のデータ重複について)

厚生労働省「労働時間等総合実態調査」について、5月30日の衆議院厚生労働委員会で、つぎのような答弁があった。 ○酒光政策統括官 今回の調査にあたりましては、調査設計にもとづいて、事業種とか規模別に事業場数を決めて、各労働局で、この規模この業種の…

対象数すら管理しない調査。それを根拠に政策を決める政府。(労働時間等総合実態調査 (2013) のデータ重複について)

厚生労働省の2013年度「労働時間等総合実態調査」について、5月25日、衝撃のニュースが飛び込んできた。 厚生労働省は25日の衆院厚労委員会理事会で、ミスが相次いで発覚した労働時間調査について、野党側の指摘で新たに6事業所で二重集計するミスがあったと…

速報 (労働時間等総合実態調査 (2013) 「精査結果」を受けて)

厚生労働省労働基準局が今日発表した「平成25年度労働時間等総合実態調査に係る精査結果について」資料を送ってもらった。とりあえずわかったこと: 労働政策審議会資料 (No. 2-1)では「表24 1週の法定時間外労働の実績」などとなっていたところ、今回の資料…

裁量労働制「労働時間の状況」データの系統的誤記入疑惑 (労働時間等総合実態調査 (2013) 一部 (?) 撤回の報に接して)

データ撤回の報道 厚生労働省「労働時間等総合実態調査」(2013年度) データの問題について、厚生労働大臣が「裁量制に関するデータを撤回すると答弁した」(3月23日国会 衆議院厚生労働委員会) との記事が出ている。 加藤勝信厚労相は23日の衆院厚労委員会…

労働時間等総合実態調査 (1995-2013) 資料

[2018-03-20 1995年度調査の情報を追加したので日記タイトル変更しました]厚生労働省 (2000年度以前は労働省) による「労働時間等総合実態調査」について、公表されている資料のまとめ。 1995年度 [2018-03-20 追加] 1996年度 1997年度 1998年度 2000年…

1995年度労働時間等総合実態調査

[このエントリは2018-03-20に作成]1996年第136回国会において、1995年度調査についての答弁がある: 労働省が行いました労働時間等総合実態調査結果、これは平成七年の五月、六月に実施したものでございますが、これによりますと、週四十時間達成事業場の…

1996年度労働時間等総合実態調査

1996年度調査について解説した記事・資料はみあたらないが、その後の調査結果をあつかった記事のなかに言及がみられる: 1997年度調査 をとりあげた 『労働基準』12号の記事 に「前回調査は平成八年四月及び五月に行った。」という記述がある 1997年度調査 …

1997年度労働時間等総合実態調査

『労働基準』12号の記事 (1997年12月) に、1997年度調査についての記事がある。 1 調査の概要 (1) 本調査は平成九年五月及び六月に全国の労働基準監督署の労働基準監督官が事業場を訪問する方法により実施したものである。 なお、調査結果はサンプルをそれぞ…

1998年度労働時間等総合実態調査

1998年度調査については、『賃金・労務通信』32号 (1998年11月25日) の記事だけが見つかる。 昨年4月にわが国の労働時間法制は全面的に週40労働時間制に入った。労働省がこのほどまとめた労働時間等総合実態調査によると、98年度の週所定労働時間は、1事業平…

2000年度労働時間等総合実態調査

2000年度調査については、『労務事情』『労務管理』『労働基準広報』の3誌に記事が載っている。まず『労務事情』984号 (2001年4月15日) から: 標記調査は、中央労働基準審議会 (中基審) における検討用資料として実施されているもので、平成12年度版 (速報)…

2002年度労働時間等総合実態調査

2002年度調査の情報は『労政時報』3566号 (2002年12月13日) と『労働法令通信』58巻8号 (2005年3月28日) に載っている。 厚生労働省は,労働基準法などの法制度の整備を進めるため,参考資料として「労働時間等総合実態調査」をまとめたので,概要を紹介する…

2005年度労働時間等総合実態調査

2006年3月15日の 第52回労働政策審議会労働条件分科会 資料に「平成17年度労働時間等総合実態調査結果」がふくまれている (資料 No. 2)。 本調査は、時間外労働及び休日労働の実態、割増賃金率の状況、裁量労働制の実態等を把握することを目的として、実施し…

2013年度労働時間等総合実態調査

2013年度調査の結果は、2013年10月30日の 第104回労働政策審議会労働条件分科会 の際に 配布資料 2-1 として検討されている。調査方法などの説明は 2005年度調査 の資料と同様である。議事録によると、説明はつぎのとおり: ○村山労働条件政策課長 それでは…

労働時間等総合実態調査1995-2013の変遷

[2018-03-20 1995年度調査の情報を加えたのでエントリ表題変更、文章を修正]以上の情報 を総合して、労働時間等総合実態調査の過去8回の調査 (1995, 1996, 1997, 1998, 2000, 2002, 2005, 2013年度) の変遷をまとめておこう。 年度 調査期間 基準時点 標本…

裁量労働制と長時間労働 (労働時間等総合実態調査 (2013) 再分析)

厚生労働省「労働時間等総合実態調査」(2013) について、さまざまな疑念が指摘されているところである。しかし一方で、この調査は全国から抽出された1万以上の数の事業場で労働基準監督署の監督官が賃金台帳などの根拠資料を参照して記録をとったという、貴…

こたえあわせ (労働時間等総合実態調査 (2013) の質)

昨日 (2/19) の新聞報道、厚生労働省からの説明、国会質疑、「働き方改革虚偽データ疑惑」ヒアリングなどでわかった情報と、あきらかにすべきことのリスト を照らし合わせてみよう。 (A) 「平均的な者」とは「最も多くの労働者が属すると思われる時間外労働…

あきらかにすべきことのリスト (労働時間等総合実態調査 (2013) の謎)

「労働時間等総合実態調査」(2013) について、厚生労働省から今日 (2月19日) 説明がなされることになっている。また、野党による 「働き方改革虚偽データ疑惑」ヒアリング もおこなわれている (これまでに3回開催)。前回の記事 https://remcat.hatenadiary.j…

「平均的な者」の「1日の法定時間外労働の実績」平均とは何か (厚生労働省「労働時間等総合実態調査」(2013) の怪)

(※この記事執筆後に公開された「労働時間等総合実態調査」電子データを分析したところ、この記事の主要な主張である「一般労働者の1日の労働時間は、階級わけされた法定時間外労働時間数の表に階級値をあてはめて計算したものである」との推理ははずれていた…