最近、「高齢妊娠」や「卵子の老化」、「妊活」などの言葉をよく耳にするようになりました。社会経済的な理由で出産を決意するまでに年齢が高くならざるをえない状況がある一方で、国や自治体の少子社会対策が、「産めなくなる」不安をあおっています。生殖医療技術、妊娠・出産をとりまく生活環境、そして少子社会対策。これらが複雑に絡み合う状況を解きあかし、「卵子の老化」が問題になる社会の核心に迫る公開シンポジウムを開催します。是非、ご参加ください。
少子社会対策と医療・ジェンダー ― 「卵子の老化」が問題になる社会を考える
日時:2016年6月18日(土)午後1時〜5時(開場12時半)
会場:日本学術会議講堂 (〒106-8555 東京都港区六本木 7-22-34)
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5出口より徒歩1分
総合司会
河野銀子(山形大学教授、学術会議連携会員)
研究報告
- 田中慶子(家計経済研究所研究員) 「妊娠・出産をめぐる女性の意識 ― インターネット調査から」
- 白井千晶(静岡大学教授) 「卵子提供で子どもをもった高齢妊娠女性への調査から」
- 菅野摂子(電気通信大学特任准教授) 「出生前検査と高齢妊娠の不安と選択」
- 田中重人(東北大学准教授) 「高校副教材『妊娠しやすさグラフ』をめぐり可視化されたこと」
コメンテーター
(敬称略)
主催:日本学術会議第1部会社会学委員会ジェンダー研究分科会
協力:日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(B)「医療技術の選択とジェンダー:妊娠と出生前検査の経験に関する調査」(研究代表者 柘植あづみ 25283017)研究グループ(略称 妊娠研究会)
[2016-05-27 追記] ポスター (PDF 日本学術会議サイト内)
[2016-08-17 追記] 田中重人報告資料 http://tsigeto.info/16y へのリンクを追加しました。